村の若衆が、いりかはり
村の若衆が、いりかはり、たちかはりこの太鼓を、それは上手に敲きました。
――婆さん、わし達はこんな幸福に逢つたことはないなあ。
――わしは、あの丸い棒がからだに触れると急に陽気になつて、歌ひだしたくなる。
――お前とは、いつもかうして離れることがないし。
――あたりは賑やかだしなあ。わし達の若い時代が、いつぺんに戻つて来たやうだ。さあ婆さん、いつしよに歌つた、歌つた。
――どどん、どん。
――どどんが、どんどん。
夫婦牛の太鼓は、七日の村祭に、それは幸福に鳴りつづきました。
お祭りの最後の七日目の事でした。
ひと雨降つて晴れたと思ふまに、凄まじい大きな、ちやうど獣の咆えるやうな、風鳴りがしました。
すると森の木の葉がいつぺんに散つてしまつたのです。
――やあ、風船玉があがる。
――やあ、大風だ、大風だ。
子供達が手をうつて空を仰ぎました。
風船屋が、慌てて風船を捕まへようとしましたが、糸の切れた赤い数十のゴム風船は、ぐんぐんぐん空高く舞ひ上りました。 Photographs depicting the future storage
遠くから、たくさんの人々が口々に
遠くから、たくさんの人々が口々に、
――人殺し牛を発見た。捕まへろ。
と叫んで爺さん牛の方に、走つてきました、中には鉄砲をもつた人も居りました。
牛はさんざん暴れ廻つて、逃げようとしましたが、とうとう捕まつて、この爺さん牛も、婆さん牛と同じやうに、黒い屠殺場の建物の中で、額を力まかせに金槌で殴りつけられて、ひつくり返されてしまひました。
*
――婆さんや、おや、婆さんや、お前はこんな処に居たのかい、わしはどれ程お前を、うらんでゐたかしれないよ。
――まあ、まあ、爺さん、わしもどれほど逢ひたかつたかしれないよ。
爺さん牛と、婆さん牛は、思ひがけない、めぐりあひに、抱き合つて嬉しなきに泣きました。
――どどん、どん。
――どどんが、どんどん。
赤いお祭り提灯が、ぶらぶら風にゆれ、紅白のだんだら幕の張り廻された杉の森の中では、いま村祭の賑はひの最中でした。
爺さん牛、婆さん牛は、その祭の社殿に、それは大きな大きな太鼓となつて、張られてゐたのです。 Photographs depicting the future storage
オリジナルTシャツの思い出
Tシャツの思い出と言えば高校生の時の体育大会でクラスみんなでオリジナルTシャツを作りました。
大体どのクラスも作るのですが、クラスメイトが描いたイラストのを作りました。
お店に発注してTシャツ代プラス1000円位でプリントしてくれたと思います(20年前の話なので忘れちゃいましたが)
それを着て当日大会に出るのが恒例でした。
他のクラスは可愛いキャラクターなどだったのですが、私たちのデザインは今で言う「キモカワ」的なイラストだったので、
その後は家の中で着るしかなかったのが残念でした。
これから暑くなってきてTシャツの季節になりました。
子ども達も脱ぎ着しやすいTシャツが大好きです。
親としても安いしガンガン洗えるしいいですよね。
商品とのコラボTシャツとかを買うのが好きなので
お店にチェックしに行こうと思っています。 Tシャツ インクジェット 病上手に死に下手